個人印鑑の書体説明
個人印鑑で使われやすい字体
印相体(いんそうたい)
古代中国の印章史から伝わるもので、てん書体を基礎にしたものです。重厚間のある字体で、一つ文字が円の八方に広がり開運を開く(開運吉相)とも言われる字体です。実印・銀行印に向いています。
篆書体(テンショたい)
大テン・小テンの総称で、で、書体の中で最も古く約2300年前に中国を統一した秦の始皇帝の命により、それまでの漢字を整理してまとめて出来たのがこの書体です。書道などの落款にも使用されています。実印に適している書体です。
古印体(こいんたい)
隷書を元に丸みが加わった書体です。七、八世紀頃に日本で作られ、大和古印の伝統を受け継いだ雅な味わいのある日本独特の書体。銀行印・認印に適しています。
行書体(ぎょうしょたい)
古くはテン隷を簡略にしたものです。後代には、行書をさらに崩して店画を略し、曲線を多くしたものです。柔らかい印象から女性に人気のある字体です。認印向きの書体です。
楷書体(かいしょたい)
点画を正確に書き、現在、教科書などにも使われ、馴染の深い標準的な書体とされております。隷書から転じたもので、六朝(りくちょう)中期に始まり、唐の頃完成しました。認印向きの書体です。